質問紙の様式

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一月も終わりというのに,最新記事が
「あけましておめでとうございます」では
まずいですね。

今回は質問紙(アンケート)の様式についてです。

質問紙の様式・形式は多種多様です。
ただ当然のことながら,
同じ研究者が作った質問紙は似通っていると
思います。

この理由は
おそらく研究者は適切かどうかは別にして
“質問紙とはこういうものだ”という
ポリシーを持っているからだと思います。

例えば,
・フェイスシートの
  「この度は調査に協力頂きまして・・・
   中略・・・回答は統計的に処理・・・
   プライバシーを・・・」
 という文面

・評定尺度の選択肢数は4つ

・選択形式(○をつけるところ)は,
 数字よりもアルファベットがいい。
 もしくは線分がいい。

・逆転項目は絶対に入れなければならない。

・調査に対する感想欄は不可欠

・質問紙の最初と最後はポジティブな内容にする

などなど,挙げればキリがないと思います。

こういうポリシーはいつ形成されるのでしょうか。

おそらく調査を何回も実施する中で経験的に
形成されることもあると思いますが,
最初に教えてもらった(参考にした)質問紙の
影響をかなり強く受けるのではないでしょうか。

少なくとも自分自身はものすごく影響を受けています。某N大の先生に・・・。

そう考えると・・・
学部生に聞かれて簡単に
自分のポリシーで答えてしまうのは
ちょっと問題があるかなぁと(笑)

まぁ,最低限の常識さえ守っていれば
特に問題にすることはないのかもしれませんが,
季節柄?聞かれることが多いので
考えてみました。

そうそう,今年の日心の大会ではこのあたりに
関連した発表をする予定です。

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コメント(2)

質問紙を作らない知覚屋ですが,この気持ちはよく理解できます.同じ刺激を(プログラムで)描いているはずなのに他の人は書き方が全然違うなど.マシンパワーなどによる効率性を考えたソースなのかもしれないですけど,比較するとある種のこだわりが表れていて面白いこともあります.

業界全般の話だとポスター,パワポなどのプレゼン素材では個人のこだわりが見えますね.もちろん基本的なところは皆さん同じなのですが,ポスターのデザインを見ただけで誰の研究かわかるなんてこともしばしば.今日は学会帰りなのでよくわかりました.ちなみに私のポスターも仲間内からは「らしい」と言われています.

今年の学会@K大ではちょっと変えてみようかと思う今日この頃です.

なかじぃ様

コメントありがとうございます。

確かにポスター・パワポのデザインは
個性が出ますね。

僕自身は,センスがないので毎回苦労します。
色遣いとか本当に迷いますね。

あと,去年の日心大会では分野によって
かなり方向が違うことを発見しました。

大まかな傾向&偏見かもしれませんが
 社会心理→基本的にカラフル
 発達・教育→社会ほどではないけどカラー
 認知・実験系→クールな感じ
 統計 → モノクロ(笑)
って感じだったような・・・

今年の発表はどうしようかな・・・
といいつつ,おそらく去年のデザインで
中身だけ替えるということになりそうです(^_^;)

 

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