大学院説明会

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今日は朝から某高校に行って挨拶。そして、午後は大学院説明会。
ここでも集まっていただいた先生方に挨拶・・・(本当に苦手です・・・)

それはさておき、大学院入試関係の複雑さにやられました・・・。

色々な質問がわぬ方向から飛んできて、理解不足を露呈。
試種別だけでも、一般、社会人、留学生、研究生、あと学内・・・。
しかも今年はちょっと特殊事情があってややこしかったのです(言い訳)

今日来てくれた人が良い進路選択をしてくれることを祈っています。

最近の諸々

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前回の記事から約半年。

まずは入試関連から。

入試研究、、、なかなか理解されませんね。

とある学内予算に申請仕様と思ったのですが、より大きな競争的資金獲得につながる発展性がないと(^^;)

そりゃそうです。内部データですから結果を外部に公表することに制限があるのは当然。

学外の研究者も入れないといけないとかいわれてもねぇ。

でも、分かってくださる人もいるので、そちらで進めていくことを確認。

他大学ではどうしているのでしょうか・・・。


そして、入試改革の動き、進みそうですね。

9/10, 11に関西大学でテスト学会があります。そこでも話題になりそうです。

私自身は、GPAの分析など発表する予定です。

手元にあるデータはすごいのですが、それを食べる時間がなかなか取れません(^_^;)



新しいテスト

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注:あくまで個人の見解であり、私が所属する大学とは一切関係ありません。

今日、中教審が「大学入学希望者学力評価テスト」の導入を答申しました。

1点刻みを止めるとか、思考力、主体性、協同性を評価すると謳われています。

この理念には賛成します。

ただ、試にとって一番重要な「公平性」が担保されるのかどうかは、かなり怪しいと思っています。

1. 評価テスト複数回実施

 IRTの導入が必須だと思われますが、現在の日本のテスト文化ではなかなか難しい。

 「総合型」なんて次元は大丈夫なんだろうか・・・。

 本当にComputer Based Testにする?コストが・・・。

2. 外部テストの導入

  本当に問題漏洩とか起きないのか?

  万が一の事態が起こった時の責任はどこがとる?

  そして、現在民間主体で実施されている民間のテストはそこまでハイステークステストとは
  いえないと思いますが、これが入試に使われるとなれば今までのようにはいかないはずです。

  IRTを用いているテストでは、問題の流出を防ぐために基本的に問題冊子が回収されています が、人の記憶まで規制をすることはできません。試験会場を退室した瞬間にSNSに問題を投稿とか、そもそも、問題を覚えてくるというアルバイトも登場してくるはずです。

  カンニングしてもその試験においてペナルティが科されるだけなので、
 そのリスクを冒しても・・・という人が出てきても不思議ではありません。

3. 主体性や協働力をどう評価するのか
  質問紙では測定できないので、新卒採用等で行われているグループワークを課すのでしょうか。
  小論文を課すのでしょうか。

そういった力を評価すること自体は間違いではないと思います。

むしろ現在の教科科目の知識よりも、大学での学びに必要なことだと思います。
  
しかし、客観性が担保できない・・・。複数の試験官(評価者)が評価する時点で、評価の信頼性は下がります。となると評価者は1人?これまた信頼性に疑問符が付きます。
さらに現実問題、1人の試験官が評価できる人数は知れています。

評価者を教育して、評価基準を統一すれば良いという意見も出てきそうですが、
主体性や協働力といったものは、それぞれ見方が異なるものなので、
たとえ同一人物に対する評価であっても、評価者Aと評価者Bで全く同じ評価をすることはないでしょう(もちろん全員一致でという場合もありますが)。見方が違うから面白いということもあります。

さて、現在、文科省からも、入試のミスをなくすように、公平性を担保するようにという内容の通達がきているわけですが、上記のような事柄を導入したときに公平性が担保できるのか。

もちろん入試を実施する側としては、担保できるように努力はします。しかし、それが受験生やその親、社会が納得するだけの公平性が保てるかどうか、これから数年で考えなければいけません。

そもそも、これ、、受験者の多い私大も?
そしてさらに入学定員も厳格に管理するように言われたら・・・崩壊すると思います・・・。

とはいえ、これが導入される子とは、私大にとってもピンチだと思いますが、
チャンスであるような気もしています。

注:あくまで個人の見解であり、私が所属する大学とは一切関係ありません。

10月も終わり

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また久しぶりの更新。 気づけば10月も終わりですね。

10月から入試関連の役職に就いたため、気楽に書けないことが多くなりました。入試関連の話題は必要最小限に・・・。 周囲から「 大変だね」「大変でしょ?」と言われますが、本人は意外に楽しんでいたりします。 とにかくデータが豊富。これが研究発表できないというところが微妙ではありますが、知的好奇心の充足には十分です。

そろそろ卒論・修論の季節。実験室の前にはイスが並んでいます。
データ収集が一番大変ですね。

自分の研究は、上記を除くと全く進んでいない状態。
まずいなぁ・・・。

全く別件、
最近、人間関係が微妙だったりしますが、仕方がないかなと。
全員が同じ方向を向くのは危険。
中心(?)いないと分からないこともたくさんあります。
情報の質が全く違います・・・。
自分がその役割を担えるかは分かりませんが、しばらくはこのスタンスで行こうと思います。

予備校

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気づけば8月も終わりです。

最近のニュースで気になっているのは、Yゼミのニュース。

そうなるかぁというのが正直な感想。

色々記事を検索していると、オンデマンド配信型の予備校が躍進している等々
理由が出ていました。私立文系のイメージ云々というのも出ていました。

これ、(うちの)大学にとっても対岸の火事ではありません。
理系もあるのですが、どうしても文系のイメージが強いらしいです。
成り立ちが「法」なので、仕方がないと思いますが。

この夏、某高校に行きましたが、
その学校では理系:文系が7:3だそうです。

学校の先生の話では、
明らかに文系だろうと思う生徒さんが理系を選択することも
多々あるようで・・・。

そもそも理系、文系という分け方、考え方が
社会にそぐわなくなってきている気もします。

文系だろうとできる人はできるし、、、、

理想論?かもしれませんが、適材適所だと思うのですがどうでしょう。


京都から大学を変える

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松本 紘著

たまたま書店で手に取った本。
久しぶりに我が意を得たりという本に出会うことができました。

ただ単に大学の現状分析だけでなく、将来も展望している。

これは大学の研究者や教員ではなく、学生に読んで欲しい・・・。

課題図書にしてみようかな・・・ 京都から大学を変える(祥伝社新書)

18年問題と偏差値

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大学業界で言われている2018年問題。

18歳人口は、2014年が118万人で、2018年から徐々に?減っていきます。
2023年で110万人、2028年で103万人です。

ここ数日、政府が人口を増やすための施策を云々というニュースをみますが、
少なくとも2031年で99万人というのは確定しているわけです。

いくつかシミュレーションをしてみましたが、
大学がどうなっていくのかを考える上で重要なのが進学率です。
進学率をどう見積もるかで結構印象が変わってきます。

あまり好きではありませんが、偏差値を使って考えてみます。

現在の進学率がほぼ50%で、
1) 毎年0.5%ずつ増加していく場合。
  2028年時点で進学率57%・・・。 これは現実的なのか??

2) 毎年0.25%ずつ増加していく
  2028年次点で進学率54.7% これもどうなんでしょう。

3) 進学率が現状維持の場合

上記の仮定の下、そして各大学の入学定員が変わらないという前提で
シミュレーションをしてみました。

1) の場合
            現在の偏差値
2013年 65        60       57        55       50
2018年 65.0     60.1     57.1     55.1     50.1
2023年  64.9     59.9     56.9     54.9     49.8
2028年  64.8     59.8     56.7     54.7     49.5

2) の場合
            現在の偏差値
2013年 65        60       57        55       50
2018年 64.9     59.9     56.8     54.8     49.7
2023年  64.6     59.6     56.5     54.4     49.1
2028年  64.4     59.3     56.1     54.0     48.5

3) の場合
            現在の偏差値
2013年 65        60       57        55       50
2018年 64.8     59.7     56.7     54.6     49.5
2023年  64.4     59.3     56.1     54.0     48.5
2028年  64.1     58.8     55.6     53.4     47.5

学力分布が今と同様であれば、進学率がどうであろうと、
上位層はあまり影響はなさそうです。

影響が顕著になってくるのは50付近でしょうか。

偏差値が意味しているところを考えれば、
ほとんど意味のないシミュレーションかもしれませんが、
そのうち定員を減らそうという議論が出てくるかもしれませんね。



Twitter

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今更ですが、Twitterの話

実は?恥ずかしながら、Twitterを理解できていません・・・。
昔トライしたのですが、全く理解できず、使っていませんでした。

最近は、情報収集のためだけに使っています。

tenki.jp の天気予報、Psychology today、研究者のツイート等々。

結構便利です。

癒されている?のは天気予報
【アメダヽ`、ヽ`个o(・ω・。)`ヽ、`ヽ、】 とか 【念のため...(・ω・*)折りたたみ傘ね】




ウェアラブル

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今日、ふとしたことから恐ろしい事態が頭をよぎりました。

腕時計型の端末、これ本格的に普及したら、入試や試験がどうなるんだろうと・・・。

(というか、本格的に普及していない時の方が対策がとられないだけまずいかも)

正直、試験監督業務をしていて、受験生がどんな時計を使っているかとかほとんど気にしませんし、
時計を見ていたとしても全く気になりません。

対策としては、「時計はアナログに限る」というような注意事項が加わることになるのでしょうか。

本当に、ここ1年以内くらいで大問題になる気がします。

新薬、保険適用に新基準

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費用対効果で審査 という記事が日経に出ていました。

新薬にかかる費用に対し(1)どれぐらい延命効果があるのか(2)既存の薬などと比べて治療効果が高いのか(3)生活の質はどれだけ改善するのか などで評価するとのこと。

私としてはやはり(3)が気になります。

尺度開発をしている私の観点からすると、

患者さんが多い疾患→データが集めやすい→尺度開発(validationも含む)はやりやすい
患者さんが少ない疾患→データが集まらない→尺度開発が難しい

ここは素人的考えですが、薬価は大量生産?が可能 or 需要が多い方が安くなるのではないかと。
患者さんが多い疾患→薬価が抑えられる
患者さんが少ない疾患→薬価が抑えにくい

こう仮定すると(かなり飛躍していますが)、
薬価が高いものほど、データが集まりにくい→尺度開発が難しく、生活の質(QOL)を評価しにくい

ともいえます。

ここから先は危惧ですが、だからといって
怪しい尺度を使って評価したり、
海外版の単なる翻訳に頼る、
ましてや患者さんの少ない疾患に対する薬の保険適用が妨げられるということは
避けなければなりません。

このバランスをどう取るのか。とても難しい問題だと思います。




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