心理測定: 2008年7月アーカイブ

とあるニュースを見ました。
特定されると、まずいので
ぼやかしますが・・お許しください。

外向性や忍耐力などを測定することは
可能なのでしょうか。

心理学では、
こういった目に見えないものを測定します。

どうやって測定するかというのは、
前にも書いた気がするので省きますが、
測定した結果はどう使われるのでしょうか。

測定には誤差がつきものです。

体重を測定する体重計が壊れていれば
まぁ誰もが「この体重計は壊れている」と
いえるでしょうが、
心理測定ではそうはいきません。

測定道具が壊れていても
誰にもわからないのです。

そのニュースで扱われていたものは、
誤差をちゃんと考慮できているのだろうかと
心配になりました。

点数(得点)として、オモテに出た瞬間
そこからその点数が一人歩きし始めます。

個人の処遇に影響するような測定の場合
かなり慎重にその測定にはどのくらいの
誤差があるかを知らなければなりません。

ああいったもので不利益を被る人が
いないことを祈ります。

最近、自分のやっている仕事でも
こういった心配をしなければならないものが
あるので、気になっていることです。

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またまた間隔が空いてしまいました。
6ヶ月ですか・・・

この間に職場が変わりました。
そして新しい職場にもだいぶ慣れてきました。

今回、計画3年?執筆3ヶ月?の本が出版されました。

心理学や調査系の論文の読み方に関する本で、
想定した対象は初めて論文に触れる学部生です。
(大学院入試対策にも使えるかも・・・)

また、社会医学系(尺度開発等)の論文を読む際、
尺度選択にも参考になるかもしれません。

本は、

サンプル論文
 →論文の解説
  →そこで使われている統計手法の解説

という流れになっています。


尺度水準の話、調査法の話、
因子分析、t検定、分散分析、回帰分析・・・

現在頻繁に使われている分析手法の原理とその解釈、
論文に記載されている数字や記号の読み方を
解説しました。

因子分析の後に相関係数の説明があるという
統計の本としてはありえないものに
なっています(^_^;)

一度お手にとってみてください。

心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方
浦上 昌則・脇田 貴文
東京図書


なお、サンプル論文は東京図書のホームページから
ダウンロードできます。
http://www.tokyo-tosho.co.jp/books/ISBN978-4-489-02038-4.html

正直、論文と対応させて解説を読む時には
ページを何回もめくる必要があるので大変です(^_^;)

ダウンロードしてプリントアウトしたものを
横において読んで頂ければと思います。



早速ミス発見・・・本当にすみません。
恥ずかしいかぎりです・・

http://www.tokyo-tosho.co.jp/books/ISBN978-4-489-02038-4.html

の1番下に訂正表があります。

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