wakita: 2005年5月アーカイブ

だんだんネタがなくなってきています。
重複することも多いと思いますがお許しを。

質問紙の項目はどうやって作られるのでしょうか。
調査の結果はすべてその項目の上に成り立って
いるといえるので,項目は調査の要と言ってもいいと思います。

方法としては

・自由記述を求めてそこから項目を作る

・想定した構成概念を表すように研究者が自分自身で作る

あたりが一般的でしょうか。

尺度の項目に対して意見を求められることがあります。
その際に,僕自身は測定対象(の構成概念)に精通している訳でもないので,かなり一般的な指摘しかできません。

僕の見方は
・日本語として成り立つかどうか
 (自分のことは棚に上げております・・(^^;))

・バイアスを生じさせる可能性のある言葉が含まれていないか
 (これは経験上ですが,そういった言葉が含まれている場合,識別力が下がることが多いようです。某有名尺度の「敗北者」とか・・・)

・この他にもあるのですが,かなり感覚的です。
 (1回目は素通りした項目でも,もう一度見たときに違和感を感じるとか・・・)

この観点自体は頻繁に言われることだと思いますが,これだけでも結構引っかかる項目が出てきます。既存の尺度でも「これは・・・」と思う項目はよくありますよね。


僕自身,この指摘作業が好きだったりします(笑)
人が一生懸命考えた項目に対してケチをつけているだけとも言いますが(^^;)

最近この作業をやっているので
特に意図もなく書いてみました。

ここ数日気分がのらない。
原因は何となくわかるけど,
複雑に絡んでいて何ともしようがない。

と,ここまで書いて
今,一般化可能性理論に関する文献を読んでいることもあって,分散分析のように,のらない原因(誤差?)が分解できたらいいのに・・・と思ってしまう。ちょっと違うか・・・(^^;)

その本の中では,
「統計的検定は心理学の進歩を妨げている罪人(意訳しすぎか・・・)」というある意味過激な主張がされている。基本的には賛成なのだが,ここまでいわなくてもねぇという気もする。

いきなり話題がそれてしまいました。
タイトルはorder effect(^^;)

質問の順序が回答に与える影響で順序効果と
訳せばいいだろうか。

簡単に言えば,前の質問が,後の質問の回答に
影響をするということなんだけど,なかなか難しい。

ちょっとした疑問。質問紙を作成するときに項目順をどのように決めているんでしょうか。

僕が習ったのは,
質問紙の最初と最後はポジティブな内容の項目にする
(全部ネガティブな場合はポジティブなダミー項目を入れる)。
あと,同じ内容の質問が続かないようにするとか・・・(これはなかなか難しい)。

とか,そんな感じだったかな。

態度尺度ではそれほど影響がないとか
いわれているようですが,一貫した結果は得られてないみたい。
order effectが測定に大きな影響を与えるようだと
結構大変ですね。難しい・・・