心理測定: 2013年1月アーカイブ

SPSS Statistics 21: マージ

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昨年末からSPSS Statistics 21を使っています。

バージョン19よりは、表示スピード等も速くなっている印象。

ただ、データの結合に関して少々問題?があった。

今までの勢いで、データをマージしようとしても、
なぜかうまく行かない。
(最終行のみマージされる・・・)

いろいろ調べていたら、

マージの設定をするところで、
 
「キー変数の一致ケース」にチェック だけだとこの現象が生じるみたい。

その下に新たに(?)ある
「ケースは2つのデータセットのキー変数の順序でソートされます」
にチェックを入れることで解決。

このチェックは何なんだろうか、、、
チェックをしない場合 というのが 想定しにくいです。



尺度の妥当性

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今日のミーティングで考えたこと。


QOL尺度の研究・開発をしています。

医学系だとGold Standardとなりうるものが存在する(しやすい)ので、
尺度開発をしていても面白い瞬間に出会えることがあります。

Gold Standardは、絶対的な基準ということですが、
例えば血液検査のマーカー等があります。

開発している尺度の得点と、
その患者さんの状態を反映する血液検査の結果とが
関連していて、解釈可能であれば、尺度の妥当性が示されたということになります。

尺度開発をしている立場、研究の立場からすると
尺度の得点とGold Standardが強く関連していれば良い結果なのですが、
実際に臨床現場の立場に立つと、良いことではないんです・・。

なぜかと言えば、尺度に回答を求めるということは
それだけで十分な手間、負担がかかります。
なのに、そこから得られる結果が、血液検査の結果とほぼ同じということに
なると、誰もその尺度は使ってくれません。

かなり大きなジレンマです。

理想的なのはGold Standardとは、そこそこの関連を持ちつつも、
Gold Standardとは別のものを測定している尺度でしょうか。

もっと言うと、「有益な別のもの」を測定しているという尺度が
良い尺度かなと。

心理学分野の尺度開発においても、同じことが生じます。

粗い言い方をすれば、
A尺度を開発していて、類似のB尺度との相関が高いということは、
B尺度を使えば良くて、A尺度を開発する必要はないよね・・・
ということになります。

今更ながら改めて難しさを実感しているところです。





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