心理測定: 2006年10月アーカイブ

ISOQOL

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現在、ISOQOL(International Society for Quality of Life Research)という学会でポルトガルに滞在しています。

海外の学会、そして医学系の学会に初めて参加したのですが
圧倒されることばかりです・・・。

この学会、IRTやCAT, DIFといったものが多く扱われていて
発表の中でも頻繁に出てきます。
日本の心理学よりも明らかに利用されています。

IRTに関するワークショップに2つ出たのですが
かなり刺激を受けましたし、勉強になりました。

あと、CATなんかも非常に厳密に、
ちゃんとした手順を踏まえて作られているなという
印象を受けました。

日本でもW-ZERO3の登場でだいぶ広まってきたとは
思うのですが、PDAが普及しているのがすごいですね
PDAでCATを行う。デジタル好きにはたまりません(笑)

ただ、IRTに関して解釈が?だったり、え・・・いいの?
ということはありましたが・・・

DIFに関しては、ロジスティック回帰を使ったものが
主流のようです。日本ではあまり見ていなかったのですが(^_^;)
ノンパラメトリックな方法、IRTベースの方法、
ロジスティック回帰の方法といろいろな角度から
検討する必要があるのだと思います。

ただ、どういった集団でDIFを見るのかが難しいという印象を
受けました。

cross-cultureの研究で使われているわけですが、
DIFがあった!といっても
それが翻訳によるものなのか、
翻訳は全く関係なく完全に文化差の問題なのか
というところが分離できないんですよね。
難しいです。

自分の発表に関しては、まぁ何とかなったかなという
感じです。

英語が堪能ならディスカッションもできたのでしょうが
悔しい限りです。

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